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2009年5月12日 (火)

水野利久さんとの密談?井戸端会議?(長文です)

水野利久さんは、81歳になられるそうです。最も年長の「友人」ということになります。「『友人』なんて失礼な」と思う方もいるかもしれませんが、水野さんはむしろ喜んでくださるのではないかと思います。

僕がこの「品川団地」に越してきたのが25年ほど前。当時水野さんは小雀町内会長をされていました。横浜といってもどちらかというと「農村」の部類に入る土地柄、いわゆる“地”の人(古くからこの土地に住み、広大な土地を所有しておられる方々)の力が強く、町内会長のような役割は、そういった方々が順にされるのがそれまでの習わしだったようです。

そこに、いわば「よそ者(当時ご本人が言っておられました)」の水野さんが町内会長をされることは、本当に例外的なことだったようです。よほどその実力が認められていたのでしょう。だからといって偉ぶるところは全くなく、僕のような「新参者」にも、むしろ積極的に声をかけて下さいました。

何年かして、僕は「子供会」の会長を引き受けることになります。そして、時々、町内会や自治会と交渉したり援助を受けたりする際には、前もって色々と相談に乗って頂くことがあり、ご自宅にも度々お邪魔しました。奥様ともども本当に可愛がって頂きました。

そして自治会の「総会」などがあると、僕が議長を務めることが何度かありました。僕が議長を務めると「総会が荒れる」ということが続きました。実は、これは偶然ではなく、荒れそうな回は僕に議長を任せ、また、“荒らす”側の方々も、僕が相手だと意見が言いやすかったようなのです。まあ、活発に意見が飛び交うわけですから、悪いことではなかったようです。

そんなある時に、自治会にある問題が持ち上がりました。「持ち上がった」というよりも、みんなそのことにはわかっていたのだけれど、「面倒だからそのままにしておいた」というのが事実だったと思います。でも、それこそ「誰かが片づけなければ先に進めない」所まで至りました。その“至った”時に議長をしていたのも僕だったのです。(当時)60歳近い人たちが「口角泡を飛ばす」勢いでやり合う姿は凄まじいものがありました。さすがに「まずいな」と思いました。「これでは自治会が割れてしまう」

そこで議長(僕)が立ち上がります。「このまま話し合っても結論は出ませんから、このことを解決するための委員会を作ります。委員長は『言い出しっぺ』ですから僕が務めます。委員には、長年町内会のお仕事をされている水野さん、その他僕がお願いした方々にやっていただきます」と提案しました。満場の拍手によって承認されました。

それから1年間、月に1回ずつ僕の教室で会合を持ちました。“会合”といっても、「品川団地」の歴史や、現に発生している問題についての経緯について“講義”を受けることが中心でした。そして僕なりの意見を述べると、僕の親よりも年長の委員の方々が僕を立てて全面的に賛成して下さいました。僕も動きました。区役所、登記所、司法書士との交渉、アンケート調査など。問題解決のため委員の方々と茨城まで出かけたこともありました。まあ、帰りは、「ご苦労さん、飲め、飲め!」という状態でしたが。

そして1年後の総会で解決した結果を報告し、委員会は解散しました。以来、道ですれ違うと立ち話をするぐらいでした。

そしてまた「新たな問題」が持ち上がりました。水野さんは、「あなたに総会に出て発言してもらいたい」とおっしゃいます。でも、だいたいその手の会合は日曜日の午前中に行われます。したがってこの5年ほどは総会にも出ず、自治会の色々なことから遠ざかっていました。今回の問題についても、正直「よく分からない」という状態でした。「じゃあ、今度うちに来て下さい」とお誘いを受けていました。

そして昨日。たまたまゴミ出しで顔を合わせ、「じゃあ、これから」ということでお邪魔しました。これが8時半頃。

「いやあ、久しぶりだねえ」と迎えて下さいます。「5年前に大腸ガンになっちゃってね」と、最近のご自分のこと、昔のこと、僕と仕事をした頃の思い出話など、“本題”に入る前の話が1時間ほど。奥様が何度もお茶を取り替えて下さいます。「酒井さんは忙しいんですよ!」「いいえ、ヒマですから」

そして本題に入ると、たまっていたのか、出るわ、出るわ、一気に話されます。僕も時々意見を挟みながら、「じゃあ、これで」となったときにはお昼をだいぶ過ぎていました。

自分が住む土地やご近所とのお付き合いについて、心底心配されていました。「高齢社会」に向かっているのはどこも同じです。僕だって「あなたは若いから」と言われても、もう50です。少しでも早く色々な問題について共有していないと、気づいた時には「何も知らない人ばっかり」になってしまいます。ただ“お任せ”でも、“何でも反対”ではなく、前向きな、建設的な意見を持って事に当たりたいものだと改めて思いました。

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